横浜に戻りました(^_^)v
昔の人たちは、お互いに離れて孤立したような状態で生活していて、自分の村から出ることはなく、見知らぬ人に会うこともなかった・・・ と現代人の私たちは考えがちだが、これはまったく誤った考えである。
ハイキングをする人たちやドライブをする人たちは多くいるけれど、たとえば、現在のヨーロッパの道路を旅している人たちの数は、過去のどの時代より少ないであろうし、日本においても同様であろう。
一つには、現代の旅行は速すぎることである。
できるだけ速く目的地に着くことが現代人の大部分の関心であるから…(笑)
昔はちがっていた。
旅それ自体が楽しく、心がワクワクするものだった。
旅行者は、旅の一刻一刻を楽しんでいたし、場所を移動しながら生計をたてている種類の人たちも多くいた。
たとえば… 鍛冶屋・大工・馬具職人・靴屋・石工などである。仕立て屋さんが農家にやって来て、家族が必要とする着物ができるまで泊まり、それからまた次の農家に移って行った。
大きな家や寺院を作るとき、旅をしている大工や石工がやって来て、彼らだけにわかる職人言葉で親方にあいさつする姿を見ることもあっただろう。
しかし、彼らがヨーロッパの道路や、日本の街道からいなくなって、彼らの思い出だけが残っている。
旅のロマンと冒険の多くは、彼らとともに姿を消したのである。