知育偏重の日本の教育体制の中では、子供達は「受験」という二文字にしごかれていて

生の感情をぶちまける場所がなさすぎる。
欧米では失われていく人間性の回復を目指す一つの方法として
「絶叫療法」なるものが考案されたりしている

日ごろ不完全燃焼の若者達が、ロックのコンサート等で熱狂してステージに殺到し
将棋倒しで前列の人が圧死する事件等は
残念ながら生の感情のぶちまけ方の悪い例となってしまう(泣)
故花森安治氏著作の『人間の手について』には・・・
ナイフで鉛筆を削るのは大切な手の勉強です

いま、たいていの小学校では鉛筆削り器で削らせ
手の勉強を取り上げてしまっています。
・・・と書かれている

ナイフという小さな危険を、子供達から取り上げたために
もっと大きな危険が待ちかまえているのである(>_<)
ある信頼できる調査では、自分の不注意から交通事故にあったり
ボールを目にあててケガをしたり、理科の実験ですぐ失敗したり
おどおどしたりするような子供が多いのは、すぐに「危ない、危ない」と言って
世間の風に当てなさすぎる、過保護な幼児教育が関係しているそうである

手や身体を使って、ほどよい感覚をつかむ早期訓練をしないと
人間は退化していくようである(;_;)
確かに進化の過程でも、直立歩行により両手が使えるようになった人類の祖先に
飛躍的な脳の発達があった事実があるわけで、その逆もまたしかり・・・(T_T)