3月30日(水)晴れ
個人であろうとグループであろうと、人間は快適な生活をおくるために環境を整えてきた。
その第一条件は「安全」である。
有史以前の人々は洞窟に住み、好ましくない者や動物たちの侵入を防いだ。
出入り口は管理され、外界のあらゆる脅威から古代人を守ったのだ。
こうして人間は環境を系統的に使い始めた。
人間が居住空間をどのように系統的に使うかは、ゆるやかに複雑に進歩してきた。
一つには自然条件であろう。
もう一つはまわりの人たちとの関係であろう。
空間を組織立てて利用することは、社会の発展とともに進歩している。
「安全」は他のもの以上に考慮されてきた。
古代人が洞窟を利用したように、後代の人たちの居住区は、そのまわりに仕切りや障害物を利用した;山、川、沼地、森などの自然物の場合もあれば、人工的な砦、隣人との契約での取り決めの場合もあった。
バビロニアの石版には、当時の農民の畑の境界が、はっきりと示された地図が書かれてある。
空間をさらに王国や個人の領土に分割することも「安全」の確保、つまりは物理的にも経済的にも、そして政治的にも安全確保である。そして、政治的な面はたいてい宗教や文化と深く関わってきた。
人々を守るために工夫されたものには、堅固な建物、砦をめぐらした都市、そして外部の人たちを威圧し、敵を破壊してしまう武器である。
もちろん、同時にたくさんのすぐれた品物やサービスを提供する工業技術も生まれてきて、私たちはその恩恵を受けてはいるものの、やはり最大の「安全確保」は「武器」だったのである。
このように、人間の生活環境の進歩を精神医学的、心理学的に分析すれば、現代人の精神レベルではまだまだ・・・
変わってないよね(泣)
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