明治の詩人、北村透谷の『漫罵』の一節に…
「今の時代は物質的革命によりて、その精神をうばわれつつあるなり。その革命は内部において、相容れざる分子の撞突(たうとつ)より、来りしにあらず。外部の刺激に動かされて、来りしものなり。革命にあらず、移動なり。人心持重(じちょう)するところあるあたわず。知らず識(し)らずこの移動の激浪に投じて、自ら殺さざるものまれなり」…
どっかのアホな自称予言者よりも、彼には現在の日本がハッキリ見えていたんだろうね。
高度経済成長で得たものは確かに素晴らしい。でも、失ってしまったものも大きい(>_<)
日本には四季がある。美しい自然がある。
もともと日本人の感性はとても優れている。
春の淡雪(あわゆき)を見ながら、自然の理(ことわり)に深い感慨をおぼえ、気の合う仲間と酒を酌み交わす。
蜻蛉の夕日を知らぬを、夏の蝉の春秋を知らぬを、あはれと思い、命の尊さにしみじみ感じ入り、自己を省みる。
もうこんな人間はいないのか!いるはずだ!!
ただ、この感性が「知らず識らずこの移動の激浪に投じて、自ら殺さざるものまれなり」になってるだけ・・・(?_?)
大和民族の誇りは、まだ残っていると信じたいm(_ _)m
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