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開業カウンセラーの日常

病気と性格


病気と性格の関係については、紀元前5世紀の医聖;ヒポクラテスのころから現在に至るまで、さまざまな説がとなえられている。

近年では、1921年にドイツの精神医学者;エルンスト・クレッチメルが体型と性格の関係を発表して、この考えをさらに発展させたのが、アメリカの心理学者;イリアム・シェルドンであった。

スイスのユングは、人を外向的と内向的にわけて考えた。
イギリスのハンス・アイゼングは人格を生物学的に解明しようとして、脳生理学の観点から外向性、内向性を説明しようとした。

しかし、どれも残念ながら決定的なものではなかった。

最近の心身医学の研究でさえ、決定的なものは見いだされてないが、核心にかなり近づいてきているようである。

アメリカのフランツ・アレキサンダーは 1955年ごろに、心身症とパーソナリティー(性格)との対応を考えるより、それぞれの心身症の発病にかかわっている情動因を重視する考えをしめし、はじめて精神分析の立場に立った考え方が生まれてきた。

その後、アメリカでは心身症発症のメカニズムや治療に対して、行動理論にもとづいた新しい考えが導入され、ライフスタイル(行動パターンや生活様式)の歪を修正することが、心身症の予防や治療にきわめて重要であることがわかってきた。

よく知られている例は「タイプA」(自分をバリバリかりたてる)と呼ばれる行動パターンであるが、虚血性心臓疾患(心筋梗塞や狭心症など)との関係が注目されていて、いわゆるタイプAの人は心臓の冠動脈疾患になりやすい。
ただし、タイプAはアメリカのそれと日本のそれでは、国民性の差もあり、異なった点があることもわかってきている。

「セルフコントロール」をとなえられた池見酉次郎先生は、アレキシサイシア(失感情症)の概念をよく指摘されていたが、日本人にはこのタイプが多く、それが昨今の精神的要因と考えられる犯罪の増加につながっているのだろう。

池見先生は35年以上も前からこれらのことを指摘され、いかに「セルフコントロール」が大切であるかを日本全国をまわって講演されていた。国際的にも心身医学の泰斗であった先生は1999年6月に旅立たれたが、享年84歳、池見メソッドは未来永劫、人々を救うことだろう。





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プロフィール

Dr.Psycho

Author:Dr.Psycho
【心理カウンセラー「心のデトックス」】
もう開業して26年目になります
横浜と新潟にオフィスがあり
月のうち10日間ほど新潟に滞在

【武道家】
空手道ですが 示現流もやります

【モータースポーツ】
国内A級ライセンス

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