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開業カウンセラーの日常

泣いて馬謖(ばしょく)を斬る


ある方と話をしていて、この故事のことが出てきた。
彼は今ではリタイヤしてのんびりなさっているが、現役時代はかなりのやり手であったそうで、泣く泣く部下に対し、厳しい処断をしたことを後悔しながら話してくれた。

この故事の意味は…「諸葛孔明(しよかつこうめい)は日ごろ重用していた臣下の馬謖が命に従わず魏に大敗したために、泣いて斬罪に処した」という『蜀志』馬謖伝の故事から「規律を保つためには、たとえ愛する者であっても、違反者は厳しく処分すること」のたとえとして広く使われている。

しかし、私にはどうも得心がいかない(?_?)

なぜなら、『三国志演義』を読む限りでは、確かに孔明は泣く泣く馬謖を斬っているが「軍規に従って厳正に馬謖を処分したのだから、いまさら泣いて後悔しても仕方ないのではないか…」と言う側近に対して、「馬謖のことを泣いているのではなく、先帝(劉備玄徳)から『馬謖は口先だけの男で信用できないから重用してはならない』と常々言われていたが、本当にそうであった。自分に人を見る目がないことを泣いているのだ」と孔明は答えているからだ。

優秀な部下をその能力を惜しみつつやむなく処罰する、というのとはかなりニュアンスが違うのだ。

孔明は馬謖を斬った後、その妻子を手厚く保護し、自らも責任をとって丞相(しょうじょう)を辞職し二階級もの降格を願い出ていて、さすがは孔明(^_^)v
ある方は厳しい処断はしたものの、相手の生活を保障したわけではなく、また自らも責任をとって辞めたわけでもないので、残念ながら私には「自慢話」の域を脱しえないものとしか受け取れなかった(笑)

それはそうとして、なんでこういう意味に解釈されるようになったんだろうか ?
どなたかご存知の方がおられましたら、教えて下さいm(_ _)m


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プロフィール

Dr.Psycho

Author:Dr.Psycho
【心理カウンセラー「心のデトックス」】
もう開業して26年目になります
横浜と新潟にオフィスがあり
月のうち10日間ほど新潟に滞在

【武道家】
空手道ですが 示現流もやります

【モータースポーツ】
国内A級ライセンス

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