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開業カウンセラーの日常

白いボールと赤いボール


中学3年生の男の子が進学で悩んでいます。
父親と母親、また担任の先生は偏差値の高いA高校をすすめています。
一応、学校にもA高校で志望を出しましたが、本人には自信がありません。ある夜に…
「ねぇー、A高やめてB高にしようかと思うんだけど ? 」

さあ ! あなたならどう答えるでしょうか ?

①駄目だ、A高にしなさい。
②B高だと将来困るのは自分だろ ?
③悪いことは言わないから、今から迷うのはやめなさい。
④先生にもうA高って言ってんだぞ、いまさら変えるの無理だよ。
⑤とにかくベストを尽くしてごらんよ、A高で大丈夫だから。
⑥成績が少し下がったから弱気になっているかな ?
⑦いいよ、B高でも…。
⑧お前の青春も受験、受験でかわいそうだな。
⑨どうしたんだ ? この前みんなで話し合ったじゃないか !
⑩今頃になって馬鹿言ってんじゃない。
⑪また、いつもの弱気が出てきたな、しょうがないなぁ。
⑫まぁ、そう深刻になるな ! 今はできる限りのことをする時期だからな、とにかく頑張れ !
⑬その他(                          )

いかがですか ? あなたの答えはこの中に入っていませんか ?
残念ながら、①~⑫の答えはすべて誤りです。

この場合、子供が「A高をやめようか ?」と悩みの“白いボール”を親に投げてきたら、親は親の気持ち(A高へ行かせたい)の“赤いボール”を投げ返しています。
この赤いボールを投げるということは、子供の気持ちに関係なく、親の言いたいことを言う態度にしか過ぎないのです。

おわかりでしょうが、これとまったく同様のことが学校や職場などでも行われているのです。
つまり、子供は生徒・部下、親は先生・上司と置き換えられるでしょう。
これでは親子関係(学校での先生と生徒の人間関係や職場の人間関係)がギクシャクしてもしかたありませんね。



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プロフィール

Dr.Psycho

Author:Dr.Psycho
【心理カウンセラー「心のデトックス」】
もう開業して26年目になります
横浜と新潟にオフィスがあり
月のうち10日間ほど新潟に滞在

【武道家】
空手道ですが 示現流もやります

【モータースポーツ】
国内A級ライセンス

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